
■闇に堕ちるな!

介護の仕事・・・
・お客さんとうまくやっていけているか不安
・お客さんは良くても 上司に不満がある
・っていうか 給料が安い
・自分にこの仕事合ってるの?
・同級生は稼いでいるのに 自分は・・・
こんな風に悩んでいる方
不安のループは無限に広がっていきます 闇に堕ちないように
今回は「自己肯定感」と「自己評価」という視点から
メンタルを保ち 客観的に自立していける方法を考えていきましょう
■結局テクニックより「正攻法」が一番強い!

「正攻法」とは何でしょうか?
- 他人に親切にする
- 自分の特徴に気付く
- 自分のやるべき勉強や仕事
…実はこれ 小学校1~2年の道徳の学習指導要領の内容です
けれど 大人になるにつれて人はこれを忘れ 代わりに「小手先のテクニック」ばかりを覚えてしまいます
ですが 大切なのはいつだって「正攻法」です
うまくいかないときほど ここに立ち返りましょう
■ 「好き」と「仕事評価」は別のもの

私は うちの職場で働く皆さんのことが本当に大好きです
小さな会社であるにもかかわらず 働いてくれている その事実だけで尊敬に値します
ただし 仕事の能力は「好き嫌い」ではなく「きちんと評価」しています
採用面接や取引先には たまに”愛想”や”色気”というテクニックで迫ってくる人もいます 私の顔色をうかがいながら仕事する人もいます 残念ながら 私にそんな小細工は通用しません ていうか そんな人は今後一切シャットアウトします
私は「良いところは良い」「ダメなところはダメ」と フラットに判断するよう心がけています 人情ではなく 「完全実力主義」これが組織を健全に保つ基本です
もしあなたの上司が「好き嫌い」で評価をしているなら その会社は長く持たないかもしれません
それなら早めの転職を真剣に考えてもよいでしょう
■ 「自己肯定感」と「自己評価」はまったく違う

今では当たり前のように使われる「自己肯定感」という言葉
でも 「自己評価」との違いを正しく理解していますか?
この2つを混同すると「たいして努力もしていないのに 自分を過大に肯定する人」になりかねません
そうして生まれるのが いわゆる「仕事できないおじさん」や「お局様」
皆さんの周りにもいませんか?
自己評価を見誤ると 自分がそうなってしまうリスクがあります 結果 そういう人は 周囲に評価されない自分に気づき そのうち闇落ちしてしまいます
■ 自己肯定感と自己評価との違いを整理しよう
自己肯定感 | 自己評価 | |
---|---|---|
本質 | ありのままの自分を受け入れる | 自分の能力や行動を客観的に見る |
特徴 | 感情的・直感的/全体的/主観的 | 理性的・分析的/分野別/客観的 |
誤解しやすい点 | 能力が高いとは限らない | 正しいとは限らない(主観的なズレあり) |
確認テスト:これはどっち?
問題:次の例は「自己肯定感」と「自己評価」のどちらか?考えてみましょう
- お客さんのところで失敗しても「こんな自分でも大丈夫」と思える
- お客さん前のトーク力は未熟だと感じる
- 劣っていても 自分には価値があると思う
- 自分の偏差値は55くらいだと判断する
- 成果がなくても自分はここにいていい
- 自分には文章力があると感じる
- 落ち込まず自分を受け入れる
- 几帳面だがチームプレイは苦手だと思う
- お客さんや上司に認められなくても「自分には意味がある」と思う
- リーダーシップを「中の上」と自己判断する
答え
- 自己肯定感
- 自己評価
- 自己肯定感
- 自己評価
- 自己肯定感
- 自己評価
- 自己肯定感
- 自己評価
- 自己肯定感
- 自己評価
お分かりになりましたか? 他人と比較したり数値で表せるもの つまり答えがあるものを「自己評価」といい 答えがないものは「自己肯定感」に関わるのです
■ ”バカ”を認めることから始めよう

自己肯定感がないと 客観的 自己評価の段階で「闇落ち」してしまいます
そのためには
1.どっしりと構え 確固とした「自分」を持つ ←根拠不要
2.「仕事」のスキルを分類分けし できること できない事 を区別する ←根拠必要
だけど それができないから 悩んでいるんですよね?
そこで提案です!
➤ まずは「自分はバカかもしれない」と認めてしまいましょう
皆さんの中で 高学歴の方 成績がずっと学年トップだった方は? 子供のころの夢が今の仕事になっている方は? いませんよね?
- もし成績が良かったら 今とは違う仕事をしていたのでは?
- 前の職場で活躍していたら 出世して辞めなかったのでは?
今 介護の仕事をしているのは 何らかの挫折や転機を経た結果 ですよね?
これを恥ずかしいと思う必要はありません 介護会社の社長さんも 介護系の協会の理事さんも 講義する先生も 古いケアマネさんだって 私だって 現在介護の重鎮は 全員 過去に挫折したから 今 介護の仕事をしているのです だって 介護保険はまだ若い法律ですからね
いくら背伸びしても 現実は変わりません 現実を現実のまま受入れる
それはあたかも 親が子を大切に思うように お気に入りの服や道具を大切にするように 推しのアニメやアイドルを好きなように そこに理屈は要らないのです
少なくとも私は 皆さんのことが大好きです 理屈はありません 私が皆さんを好きになると決めたから
これが自己肯定感のあげ方です 理屈はいらない 自分を好きになって ようやく皆さんには「自分」ができあがります 何があっても どっしりと構えることができる ここからがようやくスタートなんですね
あとは自分の長所と短所を評価して うまく仕事をしてください
自己肯定感が高ければ 欠点を見つめても 闇落ちはしませんよね?
うまく自己評価できれば 「働かないおじさん」や「お局様」にはなりませんよね?
闇落ちする人は まだ現実を受け入れてない証拠 確固たる自分が無い証拠です
■具体的なアクションプラン
まず自己肯定感を高め 次に正しく自己評価をします この順番を守ってね
自己肯定感を高めるための5つのアクション
- 毎日1つ 自分をねぎらう言葉をかける
- 過去の成功体験を書き出す
- できなかったことではなく「できたこと」に注目する
- 比較しない時間を意図的に作る(「仕事のことは考えない」「SNSを見ない」など)
- 小さな「ありがとう」「好き」を言葉にして伝える
自己肯定感を持てるようになって ようやく一人前の大人 仕事ができるようになります
正しい自己評価をするための5つのアクション
- 「行動」と「結果」を分けて振り返る
- 他者からのフィードバックをメモる
- スコアリングで数値化する
- 「できた」「できなかった」を分けてリスト化
- 定期的に自分をレビューする習慣をつくる
■ こっちに来て 自由になろうよ!

世の中のほとんどの人は 私もあなたもあなたの上司も 頭悪いです 賢い人は ホンの一握り
だけどそれを受け入れられずに 精神的に安全なところに逃げ込み 頭悪いのに何となく”役職”に逃げ込み 「地位」という安全なところから あなたや部下を見下す こんな組織が 小学校1~2年で習うような 「他人に親切に」「自分の特徴に気づく」「やるべき勉強や仕事をする」このような組織になるでしょうか? そんなことはありませんよね
自己肯定感は「土台」
自己評価は「設計図」です
どちらかが欠けても 健全な働き方にはなりません あなたは 本当に自由な働き方をしたくはありませんか?
まずは「自然体」で自分を受け入れ 一人前の大人になりましょう
ちゃんと自分の”バカ”を受け入れることができれば 闇落ちせずに 逆に成長できます
ありのままの自分を受け入れた上で 自分の能力を冷静に見つめ直す
これが 介護職として本当のプロフェッショナルへの第一歩です