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これって”セクハラ”?

  1. 卑猥な会話をする
  2. “エロ本”等を見せてくる
  3. 冗談交じりで「やらせて!」と迫ってくる 等など

介護現場において, 「手を出して来たら, 明らかにセクハラ」なんだけど
下ネタを言われるなど「これってセクハラなの?」と判断に迷った経験はありませんか?

高齢者は, 年齢とともに理性的な判断力が衰えることがあります 
また 「自分はまだイケてるか?」という自己確認欲求から, 卑猥な言動でヘルパーの反応をみている場合も少なくありません

逆に, 世間の風潮は「セクハラは絶対にダメ!」だし, ヘルパーの「許容範囲」や「受け流し方」もさまざま

そう考えると, お客さまの下ネタをすべて「セクハラ」と切ってしまっていいのか? 介護目線での正しい判断に悩んでしまいますよね

ただ一方で, ヘルパーが不快な思いを我慢し続ける必要はありません

ここでは, 高齢者の背景を理解したうえで, 訪問介護の現場で迷わないための, 下ネタ対応の線引きをお伝えします

【これはNG】どんな対応がダメなの? 即 断る場合

次のいずれか一つでも当てはまる場合は, セクハラとして即対応 お断りします

  1. ヘルパー個人に向けた性的発言:体・年齢・外見・性的能力への言及
  2. 性的行為を想起させる具体的表現:「やらせろ」「私は上手だよ」など
  3. ヘルパーの反応を楽しむ発言:卑猥な物を見せてヘルパーが「困る」「沈黙」「照れ」を面白がる態度
  4. 繰り返し・エスカレートする言動:一度注意しても続く, 内容がより具体的になる
  5. 触れる・距離を詰める行為を伴う会話

対応の基本

  • ▶︎ 「その話はできません」「やめてください」と明確に伝える
  • ▶︎ 状況に応じて, 上司・管理者へ速やかに報告する

【これならOK】対応してよい範囲

次のすべての条件を満たす場合に限り, 会話として受け止めて構いません 

  1. 過去の回顧としての話:若い頃の”武勇伝”・昔の出来事として語られるもの
  2. 抽象的・一般論の雑談:映画や芸能人, 時代背景としての色恋話
  3. ヘルパー個人を含まない話:体・行為・評価が芸能人など, ヘルパー本人に向いていない
  4. 会話がエスカレートしないこと:触れない/要求しない/内容が露骨にならない

対応の基本

  • ▶︎ 「傾聴・受容(受け止める)・話題を広げない」

加齢や障がいなどにより, お客さまには次の2つの背景がある場合があります

  • 理性的判断の低下
     本来は分別のある人であっても、
     「どこまでがヘルパーの許容範囲か」という判断が難しくなり、
     本人に悪意がなくても, 結果としてセクハラに該当する言動が出てしまうことがあります
  • 自己確認欲求
     「自分の身体はまだ若いのか」
     「自分はまだ性的存在として見られているのか」
     こうした確認のため
     ヘルパーに卑猥な物を見せる, 誘うなどの行動をとり
     相手の反応から自分の存在価値を確かめようとする場合があります
     これは必ずしも性欲によるものとは限りません

大切なのは
お客さまを切り捨てることでも
ヘルパーが「容認=ガマンして肯定する」ことでもありません

お客さまの思いや背景はそのまま受容(受け止める)一方で
不適切な言動には明確に線を引く
その両立を意識しましょう

まとめ

受容=OK / 容認=NG

受容:お客さまの思いや背景はそのまま受容(受け止める)
容認:ガマンして肯定する

昔話はOK / 今・私に向けた話はNG

会話は可 / 触れるのは不可

高齢者への配慮として会話を受け止めることは大切ですが, ヘルパー個人に向けた下ネタや, 境界を越える言動・行為は, すべてハラスメントとして即対応・遮断します