動画版はこちらをご覧ください
スライド(PDF)はこのリンクをクリック!

揺るがない自信がつく たった一つの方法

サービス提供責任者・ケアマネージャーのみなさん
この仕事を始めるにあたって まず最初にやるべきこと――それは「知識をつけること」です
要は お勉強です

「担当者会議のやり方では?」「計画書の作り方では?」

そういうことが気になる方もいるでしょう
でも ルールを知らなければ野球はできません 野球観戦すらできません
介護のお仕事も同じ まず正しいルールを知ることからです

最初のうちは持ち件数も少ない
だからこそ 時間のある今のうちに知識を身につけてください

まぁ当たり前のことですよね? 当たり前のことですが なかには
「面倒くさいな」とか「あとでいいか」と後回しにする方もいますよね
今回は そんな方に向けてお話しします 

業務内容を本当に理解していますか?

まず整理しましょう

サービス提供責任者の主な業務

  1. サービス調整
  2. モニタリング
  3. ケアマネへの情報提供
  4. 担当者会議への出席
  5. 訪問介護計画書の作成・変更・交付
  6. ヘルパーへの伝達
  7. 実績管理
  8. 勤務割の作成
  9. ヘルパーへの研修・指導
  10. その他必要な業務(身体拘束・虐待・不正・ハラスメント・事故報告・BCP対応など)

ケアマネジャーの主な業務

  1. 介護申請の援助
  2. 一連のケアプラン業務(アセス・会議・プラン・モニタリングなど)
  3. 入院・入所時の情報提供
  4. その他必要な業務(身体拘束・虐待・不正・ハラスメント・事故報告・BCP対応など)

あなたは これらの業務内容をすべて理解していますか? 仮にテレビ取材があったとして 放送されても差し支えない程度に説明できますか? 実地指導がいつ来ても問題ありませんか?

胸を張って「大丈夫です」と言える方は素晴らしい
「抜け漏れがないかチェックすれば大丈夫」という方も 素晴らしいです

でも中には「正確にツッコまれると自信がない」と言う方がいらっしゃるかも知れませんね

介護の仕事は 医師のように尊敬されることも スポーツ選手のように注目されることもありません
やることは山積みで 評価はされにくい
感謝されることもあるけれど カスハラに悩むこともある
それでも現場を支えているのが あなた方 サ責・ケアマネです

では改めて問います
「あなたは その仕事の中身をどこで学びましたか?」

具体的な業務内容については 別の記事をご覧ください
今回お話ししたいのは もっと根本的な心構えです

又聞きの知識で仕事をしていませんか?

仕事の具体的な業務内容について 多くの方が 「先輩や上司からの“又聞き”」で仕事を覚えているのではないでしょうか?
しかし 伝言ゲームのように 情報は伝わるうちに必ずズレます

他事業所の噂話に振り回され
「うちのやり方は合ってるのかな?」と不安になる
そんな人ほど、“根拠のない情報”に右往左往します

でも一つ あなたの中に”軸”を持てばいいんです
それさえあれば もう迷わない お金は使えば無くなります 信用も一度の不祥事で失われます だけど あなたの中に”軸”を持てば それはあなただけの宝物 一度手にしたら 決して失われることはありません

揺るがない自信を持つ たった一つの方法――それは「赤本・青本を理解すること」です

たったこれだけで 劇的に世界が変わる

介護業界は狭い世界です
同じような噂が 形を変えてあちこちを回っている

でも 赤本・青本を理解していれば もう惑わされません

「そんなの当たり前じゃん」と思ったあなた
本当にそうでしょうか?
実際に正確に理解できている人は 驚くほど少ないです

読んだことはあっても 使いこなせている人はあまり見た事ありません

たとえば次のケース

45分未満の掃除が主な支援内容だけど 移乗介助が3分だけ入っている
これをどう算定するか?
 生活援助2で算定して移乗介助は「サービス」?
 身体1+生活1の複合?
 生活援助2で算定して移乗介助は「有償」?

この判断 青本を見ながらでも1分以内に答えられますか?
もしできなければ 実戦では通用しません

それを教える研修会を 私は見たことがありません
なぜなら「赤本・青本は理解していることが前提」で世の中が動いているからです

運転免許を持っていれば交通法規を理解している前提で取り締まりが行われる――それと同じです
「知らなかった」では通りません

赤本・青本は 介護保険のルールブック
スポーツにルールがあるように 介護にもルールがある
それを知らなければ 正しく戦えません

理解すれば こんなに変わる

赤本・青本をきちんと理解すると 世界が変わります

  1. 実地指導にビビらなくなる 残業も減る
  2. 社内で信頼される
  3. お客様の無理な要求に根拠をもって対応できる
  4. 意味のないケアプランを堂々と断れる
  5. 他事業所・ケアマネから信頼される
  6. 地域の介護課題の本質が見えてくる
  7. 行政の会議でも発言できる

ここまでできれば 人生の選択肢は一気に広がります
例えば…
トーク力を磨けば講師に 経営を学べば起業家に
法律を深めれば地域のアドバイザーに

でも 出発点はいつも同じ
「赤本・青本の理解」――ここからすべてが始まる

できない理由を並べる前に”ガチでやれ!”

「字を読むと眠くなる」
「読んでも頭に入らない」
「頭いい人はいいよね」

──そんな声 よく聞きます

答えは簡単です
できない理由を並べる前に まず“ガチでやってみろ!”
”結局 自分が一番よだきいことをせんと 覚えられんし 現状を変えることはできん”

※よだきい=延岡の方言で「億劫だ」「面倒だ」の意

赤本・青本は分厚く見えても 訪問介護の部分なんて30ページ
注釈を除けば 実質10ページほど 読むのは誰にでもできると思います

もちろん 文章が読めない人は確かにいます ディスレクシアといいます だから解説動画を出していきます

自分がそうじゃないかなと思った方 介護福祉士の方 ケアマネの方 多分違います だって試験問題を読めて 合格しているのだから LINEができるかたも多分違います まぁ私も詳しいわけではないので

ディスレクシアについては 次のリンクをご覧ください
ディスレクシア(読字障害)とは?(全国地域生活支援機構)

多くの場合 文章が読みにくいのは それは関心がないからです
法律文書なので 普通の人でも倍の時間はかかります
それでもいい
やってみて分からなければ 上司に聞けばいい
上司が教えてくれないのは たぶんその上司も分からないから その時は その会社は見切って次に行けばいい

真剣に取り組んだ人は 1か月もすれば確実に変わります
人生100年のうちのたった1か月 一回本気でやってみてはどうでしょう

眠くなる人は 一度に全部読もうとするからです 本読むのが苦手なんだから 毎日一行だけやればいい 一行でも理解できれば それは一歩前進です
自分はバカだからと思っている人 バカだと思うなら いったん後先考えず“ガチ”で努力してみてはどうでしょう

知識はお金と違って 使えば使うほど深まります 一度得た知識は あなたの武器です 誰にも奪うことのできない あなただけの宝物となるのです

まとめ

サ責・ケアマネになったら 具体的な業務を覚える前に「知識」を得ること
具体的には
「赤本・青本さえ理解していれば 介護のほとんどの問題は解決する」

とてもシンプルで たった一つの真実です 法律文書を読むのは”よだきい” だけど 結局”よだきい”ことをした人が 覚えていくんです これを実践した人から、世界は劇的に変わっていくのです