動画版はこちらをご覧ください

主な食中毒の原因と分類

  • 腸管出血性大腸菌(O157など)
  • カンピロバクター
  • リステリア
  • サルモネラ菌
  • 黄色ブドウ球菌
  • 腸炎ビブリオ
  • ウェルシュ菌
  • ボツリヌス菌
  • ノロウイルス
  • A・E型肝炎ウイルス
  • アニサキス

たくさんありますね・・・


主な分類

  • 細菌・・・生き物
  • ウイルス・・・生き物
  • 毒(毒素)・・・生き物じゃない!
  • 寄生虫・・・生き物

ざっくり分けると 生き物と生き物じゃないものに分けられます


原因が生き物であれば殺せばいい

食中毒の原因の大半は細菌・ウイルス・寄生虫などの生き物です 生き物であれば 住む場所と食べ物を阻害すれば増えません でももっと簡単な方法があります 殺せばいいのです


十分な加熱でだいたいOK

たいていの生き物は 75℃以上で1分間以上加熱すると死滅します

  • 十分な加熱をしよう!

調理器具はキッチンハイターで定期的な消毒を

鍋やフライパンは熱して使うからいいですが 包丁・まな板・布巾を加熱処理するのは大変ですね こういう時はノロウイルスの一番の弱点である「次亜塩素酸ナトリウム」を使います なにやら難しそうな用語ですが 要するに「キッチンハイター」のことです

  • 定期的にキッチンハイターで消毒しよう!

毒は加熱が効かない!?

食中毒の原因には 病原体そのものが原因の場合と 病原体が出した毒素が原因のものとがあります (訪問介護のヘルパーは 普通毒キノコやフグは調理しませんので 自然毒は置いときます)
病原体は生き物なので殺せばいいですが 毒素は生き物じゃないので死にません(あたりまえ)
しかも 多くの毒素は物質なので 熱してもキッチンハイターでもなくなりません 困りました どうしましょう・・・


病原体が毒素を作るには適正な温度がいる

病原体は生き物なので 活動する温度があります 多くの場合 10℃以下になると活動停止します 活動停止するということは 毒素も作らないということ
なんのことはありません ちゃんと冷蔵庫や冷凍庫で保存すればいいのです

  • 食品は 適切に冷蔵庫や冷凍庫で保存します
  • 冷蔵庫の詰め込みすぎると冷えない
  • 庫内の7割程度に

病原体が毒素を作るには適正な時間がいる

病原体は生き物なので 毒素を作るのにそれなりの時間がかかります 逆を言えば 長期間放置しなければいいのです 要するに 買い物から帰ったら さっさと冷蔵庫に入れ 賞味期限が切れたものは捨てる あたりまえのことをするだけで 病原体が毒素を作る時間を稼がせないようにします

  • 買い物が終わったら速やかに冷蔵庫へ
  • 冷蔵庫から出したら速やかに調理
  • 賞味期限が切れたら捨てる

食中毒対策のまとめ

買い物時賞味期限を確認する
肉や魚は温度が上がらないように注意
さっさと帰ってくる
保存すぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れる
詰めすぎず 庫内は7割程度に
肉汁や魚の汁がたれないように配慮
調理しっかり石鹸で手を洗う
手に傷口があればプラスチックグローブを使う
しっかりと火を通す(中心温度が75℃以上で1分)
電子レンジはムラができるので念入りに
サラダなど生で食べるものは 調理器具を念入りに洗浄
食事出来たら早めに食べてもらう
賞味期限が切れたものは躊躇せず廃棄
後片付けしっかり洗い しっかり乾燥
調理器具は 定期的にハイター処理を
エプロンは毎日洗濯

簡単ですね あたりまえのことを当たり前にしていれば わりと大丈夫なものです

参考

家庭での食中毒予防(厚生労働省)