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結論:
根拠なんてなくていい 心からの信頼をおこう

まずは 落ち着こう

言うことを聞いてくれない!

お風呂に入ってくれない
デイサービスに行ってくれない
病院に行ってくれない
っていうか そもそも布団から出てくれない・・・

時間も迫ってるし
次の予定もあるし
他事業所の方に迷惑がかかるし・・・

こんなことって ありますよね?
そんなあなたに朗報!
このページを読み終わる頃には きっとあなたの心も軽くなってるはず⁉

まずは あなたが落ち着こう

人には「ミラーニューロン」という脳の部位があります 他人の行動を見ているだけで それがまるで自分の体験のように感じ さらに相手の考えることまで分かるそうです そう共感ですね
いくらお客さまが認知症だからといって 脳のすべての機能が失われているわけではありませんよね お客さまは 焦っているあなたをみて共感し さらにはあなたの心情までバレているかも知れません
ですから まずは 落ち着きましょう

相手をよく 観察しましょう

例えば デイサービスに行かないお客さまは 本当は今何を望んでいるのでしょう?
「寝たいだけ?」「最近嫌なことがあった?」「朝の情報番組の内容が気になっている?」「どこか痛いところがある?」「今日息子が帰ってくる?」などなど・・・

それが本当かどうかなんてどうでもいい 相手がどう考え 何を望んでいるのか よく観察しましょう
繰り返しますが 決して焦ってはいけませんよ
デイサービスに行かなくたって あなたのせいではありません だから落ち着いて よく観察して!

落ち着いてきましたか?
落ち着いてくると いつもと変わらないようでいて いつもと違うことが何かしらあるものです

相手の本当の願いを察知する

相手の言い分を聞く

相手はお話ができますか?だったら 言い分を聞いてみましょう
仮にそれが 「朝の情報番組で 殺人事件を取り上げていたから 自分の息子も危険かもしれない」こう話したとしましょう

うん デイサービスに行かない理由とまったく関係ないですね? でも話を続けるんです

事実ではない 相手の心や想いを聴く

人は 感情の生き物です 目の前の事実より 自分の感情を優先します そして 自分の気持ちをぶつけた結果 案外スッとするものです
あなたも経験あるでしょう? 知人に相談ごとをしただけで 事実は変わらないのになんだかスッとすることが それです

共感の態度を相手に見せる

人は 話を聞いてくれたらうれしいものです その上 賛同してくれたら もっとうれしい ですから 「ちゃんとあなたの話を聞いてます」という態度でお話を聞いて 「共感」の態度を示しましょう
コツは 心に共感すること 事実ではありません
例えば 「朝の情報番組の殺人事件で 自分の息子が危険だ」なんて 共感できませんよね? それは そんなことありえないから 事実と違うからです
しかし 心に共感するのはそうではありません 事実何てどうでもいい 相手を心配する親心に共感し 痛ましい事件に心を痛めたことに共感し 言葉では言い表せない漠然とした不安感に共感するのです
事実ではなく 心に共感する これならできそうですよね

これをやっちゃダメ 逆効果

  • 否定する「それは違います」
  • それをさせることを前提に話さない「〇〇したら ◇◇しますか?」
  • アドバイスする「こうした方がいいですよ」
  • デメリットをいう「行かないと 〇〇になりますよ」

いずれも 相手の心に共感してませんよね?
これをやっちゃうと もう絶対動いてくれません

もう一つ

私だから 話を聞いてくれないんだ・・・
〇〇さんの時は 行ってくれるのに!

これは ヘルパー自身の精神状態にも悪いです
大丈夫 これから コツを教えます!

提案してみる

ていうか スタートから違う

交渉事は何でもそうですが できる人はスタートから違います 具体的なマインドセットはこうです

  • はじめから できないと思っていない
  • 相手はそれをするものだと思って信頼している
  • 落ち着いている
  • 自分の失敗ではなく 相手の笑顔を願っている
  • 挨拶は「おはようございます」ではない 名前を呼ぶだけ

こうすることで 会って1秒で プラスからのスタートです

相手に尋ねない

訪問したら 相手は目的を行うものと 全幅の信頼を置きましょう
相手はそうするものと始めから決まっていれば 「デイに行きますか?」とか「風呂に入りますか?」と尋ねませんよね

よく考えてください そもそも 担当者会議でそうすることははじめから決まっているのです だったら それを行うことは確定

さぁ 〇〇行きましょう!

と 笑顔で支援しましょう

インセンティブを与えるのも一つの手

これは人によりますが インセンティブを提示するのも一つの手です
インセンティブとはメリットのこと

例えば
「デイサービスに言ったら 〇〇さんと会えるのが楽しみですね」

こういうやつです あくまで ポジティブな内容で 自然に明るくお話してみましょう

根本は お互いの信頼感

ダメだったら

時間まで提案して それでダメだったら すっぱり忘れましょう 深追いは 逆効果です
大丈夫 悪いのはあなたじゃない

毎回デイや風呂に入らなかったら それは計画そのものが悪いのです
今回だけデイや風呂に入らなかったら それは偶然そういう日だったのです
ちゃんとした提責やケアマネなら ダメだったことも想定してるはずです

あなたの人生は まだまだ続きます うまくいかない日が 今日だっただけの話
提責・ケアマネ・家族などに伝えたら 笑顔で退出しましょう

信頼感が一番大事

信頼関係を構築するには 何が一番大事だと思いますか? 仕事?ウソをつかない?誠実さ?
どれも正解!だけど もっと根っこにあるものは 「こちらが相手に心からの信頼をおく」ことです これはどんな人間関係にも言えることです 自分が信頼しなければ 相手は信頼しません
冒頭にミラーニューロンの話をしましたよね? 理由なんていいのです だって人間の機能に初めから備わっている 事実なのだから

根拠なんてどうでもいい こちらが心から相手を信頼すれば 相手も信頼をおいてくれるものです

いかがでしょう? 心は軽くなりましたか?