動画版は近日公開予定

前提事項

  1. これは「訪問介護」のうち「要介護」の方のサービスです
    予防訪問介護や独自訪問サービスとは違います
  2. 2024年4月時点での話です
    3年おきの法改正で変わる可能性があります
  3. 訪問介護のサービス名を覚えていること
    まずはこちらのページを頭にいれること前提です

まずは基本部分の単位数

サービス名標準的な時間単位数
身体120~30分244単位
身体230~60分387単位
身体360~90分567単位
身体4以降以降30分ごとにプラス82単位
生活220~45分179単位
生活345分以上220単位
身体〇生活1身体の時間 + 20~45分身体の単位 + 65単位
身体〇生活2身体の時間 + 45~70分身体の単位 + 65×2単位
身体〇生活3身体の時間 + 45~70分身体の単位 + 65×3単位
通院等乗降介助1乗車ごとに97単位
※2024年4月の法改正の内容です

提責ならこの表の理解は大前提です
特に「サービス名」「標準的な時間」は丸暗記!
単位数は覚えなくてOKですが おおよその数字は頭に入れておきましょう

加算のタイプ

加算はたくさんありますが すべて覚えなくてもOK 自分の事業所に適用されるものを知っておきましょう

[月の合計単位数] = [基本部分] + [(+)] + [(×A)] + [(×B)]
(+):[定数]
(×A):[基本部分] × [定数]
(×B):[基本部分] + [(+)] + [(×A)] × [定数]

(基本部分)

(+)足し合わせタイプ

基本部分に足し合わせるタイプです 代表的なものに「初回加算」があります
なお 初回加算は1月の基本部分に足し合わせますが 1日につき足し合わせるものと 1回につき足し合わせるタイプの加算もあります
以下は 当事業所に適用される足し合わせタイプの加算です

名称適用範囲単位数簡単な説明
初回加算1月につき200単位初めて訪問する月のみ
緊急時訪問介護加算1回につき100単位計画に無い緊急の身体介護
※大まかな理解が目的ですので 算定条件等の細かい説明は省略

(×A)かけ合わせタイプA

基本部分の1回に掛け算して加算するタイプです
これもたくさんありますので 当事業所に適用される加算の代表的なものです

名称適用範囲単位数簡単な説明
2人1回につき2倍2人で訪問
1回につき25%増夜間や早朝に訪問
深夜1回につき50%増深夜に訪問
特定事業所加算Ⅱ基本部分すべて10%増事業所ごと 5種類
※大まかな理解が目的ですので 算定条件等の細かい説明は省略

(×B)かけ合わせタイプB

基本部分に「足し合わせタイプ」と「かけ合わせタイプA」の合計にさらに掛け算して加算するタイプです
これも細かく分類分けされていますが 2024年6月以降は介護職員処遇改善加算のみです

名称適用範囲単位数簡単な説明
介護職員処遇改善加算(Ⅱ)足し合わせタイプ と
かけ合わせタイプAの合計
22.4%増える事業所ごと
18種類
※2024年4月時点で取得見込み 変更する可能性あり

ちなみに 介護職員処遇改善加算はケアマネさんは給付管理の対象ではないので 実績報告の際に伝えなくても大丈夫です(慣例的にみんなやってますけどね)

実際に計算してみよう

それでは 実際に計算してみましょう
条件は以下の通りとします

身体1・Ⅱ 4回
身体2・2人・Ⅱ 9回
初回加算
処遇改善加算(Ⅱ)

一つずつ見ていきましょう

身体1・Ⅱ 4回

身体1の基本単位 244単位
特定事業所加算Ⅱは10%増なので
身体1・Ⅱ 268.4単位 小数点以下は切り捨てなので 268単位
それが4回なので
身体1・Ⅱ 4回 = 1072単位

身体2・2人・Ⅱ 9回

身体2の基本単位 387単位
2人なので2倍 さらに特定事業所加算Ⅱで10%増
身体2・2人・Ⅱ = 387 × 2 ×1.1 =851.4 小数点以下切り捨て 851単位
それが9回なので
身体2・2人・Ⅱ 9回 = 7659単位

初回加算

これは簡単ですね 200単位

処遇改善加算(Ⅱ)

身体1・Ⅱ 4回 = 1072単位
身体2・2人・Ⅱ 9回 = 7659単位
初回加算 = 200単位
小計 = 8931単位
処遇改善加算(Ⅱ) = 8931単位 × 22.4% = 2000.544 小数点以下切り捨て 2000単位

身体1・Ⅱ 4回 = 1072単位
身体2・2人・Ⅱ 9回 = 7659単位
初回加算 = 200単位 小計 = 8931単位
処遇改善加算(Ⅱ) = 2000単位
合計:10931単位

実際はシステムに計算してもらうけど

実際はいちいち手計算はしません というか絶対に計算ミスするのでシステムを積極的に使いましょう

しかし どういう計算をしているかくらいは 理解しておきましょうね