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「人権」「平等」「生きる目的」「価値」等々の言葉は、人間の叡智から生まれた虚構でしかない。しかし、人には本来、貴賤上下はなく、すべての人は幸せになるために生きている。
「幸せに生きる」を考える時、自分ひとりだけの幸せや特定の集団のみの幸せはあり得ない。したがって、すべての人間が他のために行動することこそが、人間全体が幸せになる唯一の方法であると考える。
ところが、一口に「幸せ」といっても多種多様で、価値観は人間の数だけ存在する。「他の幸せを願うことが使命だ」と言えば聞こえは良いかもしれないが、私たち一個人が他者を完全に理解できると思うことはおこがましい。せいぜいできることは、私たちの「意思」で顧客の行動に「付き合う」ことだけである。
人間は元来、家族や地域・近親者で成り立っていた。だから私たちは卓越した専門家である必要はない。多様な価値観があることを知り、世間の関心事にも関心を持ち、コンプライアンスを遵守した上で、顧客のシンプルな真のニーズを追求し続ける。
会社理念である「本当に必要な方に、必要なサービスをお届けする」とは、つまるところ、顧客の意思に付き合う他はなく、その意思に沿っているのか、トライアンドエラーを繰り返すしかない。社員教育についても同様である。
以上の思想に基づき、ここに、倫理要領及び行動規範を策定する。
倫理要領
- 本来、人間に貴賤上下はない。
- 人の数だけ価値観は多様に存在する。
- 楽しくなければ何事も続かない。
- 物事の本質を追求する。
- 自身と顧客と会社の三者の幸せを叶えるために活動する。
- 当人がどうであれ、個人の生命や財産を守る。
- 会社は、社会に認められなければ存在し得ない。
行動規範
- できる限り、思い込みや先入観を捨てる。
- 決して相手を侮らない。また、自分も卑屈にならない。
- 顧客の意思にとことん付き合い、顧客自身が自立できるように接する。
- 知識・技術の押し付けはしない。
- プライドは必要ない。飾らず素の自分で仕事をする。
- 楽しく仕事をし、悩みは相談し、健康にはくれぐれも留意する。
- 差別しない。
- 啓蒙しない。
- 効率的に動く。
- 自分を犠牲にしない。
- 個人の生命や財産に関わる事案は、全てにおいて優先される。
- コンプライアンスを遵守し、世間の関心事にも関心を持つ。
令和2年4月1日策定
令和4年10月27日 一部修正加筆